みなさんお疲れ様です。
ここ数ヶ月ブログ更新など、仕事ができる精神状態ではなく、自分なりにその原因やら対策を暗中模索していたところです。
もしかすると更年期障害か?
うつ病か?
はたまた悪いものに取り憑かれたのか?
というところでまずはメンズヘルスという専門病院を受診したのです。
男性更年期障害とは
更年期障害といえば女性のイメージが強いですよね。
男性に現れるとしても、「歳のせい」として気付かない人もいるようですから、男性更年期障害といってもピンとこないかもしれません。
実は推定600万人潜在しているとも言われているんです。
では、まず僕の身に起こった変化から。
男性更年期障害の徴候と疑い
今年で41歳。
「アラフォー」ならぬ「イラフォー」の管理者です。
世間では、何かとイライラして突然怒り出す40代をそう呼ぶそうな…。
ええ、40歳で前の仕事を辞めた頃からうすうす身体や心の変化に気付いていましたよ。
・頭皮が目立たないよう無意識に分け目を変えている。
・太らなかったはずの身体にウエストポーチのような何かが付き始める。
・経験したことのない神経痛という痺れに戸惑う。
・特に何もしていないのに疲れている。
・実年齢より若く見られると嬉しくなる。
・男女問わず若い子を微笑ましく見守るようになる。
・周囲の仕事ぶりや活発さに、静かにその場を去る。
・昔なら平静でいられるようなことでイライラし始める。
・隣の赤の他人に何かにつけてマナーやモラルを問いただしたくなる。
・どこにいても落ち着かず、居場所がない。
・仕事に集中できない、すぐに取りかかれない。
・ふと目覚めて、心筋梗塞かなんかで死ぬんじゃないかと思う。
・死ぬと今の意識がなくなってしまうことに恐怖を感じる。
・一人で静かに隠居生活がしたい。
10項目以上当てはまった人は今すぐ受診して下さい!(笑)
(本物の診断表はすぐ後に載せておきます。)
まあ、全部が全部更年期障害と関係があるとは限りませんが、こんなことが起こり始めたんですね。
冗談っぽく書いてますが、気が狂いそうになるくらい辛かったんです。
苦しくて苦しくて死にたいんだけれども死ねないから、何が原因でどうしたら良いのか、自分なりに試行錯誤しましたよ。
以前から男性にも更年期障害があるってことを知っていたんで、まず調べました。
男性更年期障害の症状
更年期障害とは何なのか、簡単にまとめると、
- 40歳代以降の男女の性ホルモン分泌量の低下が原因となる様々な体調不良や情緒不安定などの症状のこと。
- 男性の場合は、30歳以降睾丸ホルモンであるテストステロンの分泌が減少し始め40歳代後半で症状が現れる。
- テストステロンは、男性ホルモン(アンドロゲン)の中の主な構成成分。
- 身体症状として、朝立ちの消失や勃起不全(ED)などの男性機能の低下を始め、倦怠感、関節の痛み、頭痛やめまいなど、精神的な症状としては、うつ症状、イライラや不安感、不眠、無気力、意欲や集中力の低下などが挙げられる。
- 発症に気付かずに、自分への不満がストレスとなって精神的症状を悪化させるケースが多い。
- 医学的には、「LOH症候群(Late Onset Hypogonadism)または、加齢男性性腺機能低下症候群」と呼ばれる。
ほぼ自分のことじゃないかってほど該当してました(笑)
男性更年期障害の各症状については、テストステロンの働きを考えると分かりやすいです。
主なテストステロンの働き → 男性更年期障害の症状
・筋力の維持 → 筋力の減少、疲れやすさ、だるさ
・骨の形成 → 骨粗鬆症
・造血作用、動脈硬化予防 → 貧血、心血管疾患、生活習慣病、メタボリック症候群
・記憶・認知機能の活性化 → 認知症、物忘れ
・性機能の維持 → ED、朝立ちの消失
・脳の高次機能(認知機能や感情を含めた機能の総称)への影響
→ 意欲、集中力の低下、うつ症状
特に男性にとっては欠かせない働きを持っていますね。
ただ、自分では他にもうつ病の疑いもあったんで、病院に行くとしても何科に行けばいいのか迷いました。
心療内科?精神科?泌尿器科?
探すと近くの町に心療内科とメンズヘルス科(男性更年期障害)の両方を併設しているクリニックが見つかったので受診してみることに。
ちなみに大学病院のような大きな病院を除けば、泌尿器科と心療内科(や精神科)を併設している病院はほとんどありませんでした。
メンズヘルス科の病院の受診と診断
まず、予約の電話連絡の段階で、クリニックのホームページからLOH症候群問診票を印刷して記入、持参してきてくださいとのこと。
後日調べてみると、ハイネマンという人が作った男性更年期障害チェック表、通称AMSスコア(Aging Malesʼ Symptom)というものがあるらしい。
問診票
実際のものがこちら⬇️
どの病院のホームページでもほぼこの内容でしたので、間違いはないと思います。
僕は85点満点中51点、重度に該当しました!
しかし、これも1つの目安に過ぎないらしく、前述したホルモン、血中テストステロンの濃度とは関連性はないとの見方もあるようです。
問診
予約した日にあの問診票を持参し、背もたれのない長椅子に座り狭い待合室で1時間半、発狂を抑えつつ、やっとのことで診療開始。
2回目の受診で分かるんですが、このクリニックは予約順ではないとのこと。
しかも初診ということでだいぶ抜かされたりしました。
ともあれ、まずは問診。
僕は症状や訴えを話すんですが…、ん〜、なかなか言いたいことが言えないものですね〜。
言いたいことの3割も言えなかった。
「受診するときの留意点は?」e-65.net
*認知症に関するサイトです。
普段人に言えないような、性的な話や死のことを話すわけですよ。
こちらからすれば一世一代の告白です。
先生は頼みの綱だと思うからこそ話せるんですが…、…噛み合わない。
交友関係を絶ったこと、死にたいと思っていること、など、そんな、文章にすれば陳腐な一言でさえ、
まるで日本を揺るがす衝撃的な言葉であるかのようにドキドキしながら勇気を持って告白しているわけですが、届いていないように感じる…。
こちらが砲丸を豪速球で投げると、先生はヒラリと身を交わしてピンポン球を投げてくる、そんな告白甲斐のない感じ。。。。。
そのやりとりの全容は忘れてしまいましたが、一部思い返してみると、
仕事は何をやっているの?
インターネットで文章を書いているライターのような仕事です。
…仕事への意欲や集中力が出ないことを伝えるが…
その仕事がうまくいけば全てうまく行くと思う?
ま、まあ、とりあえずは…。
他にも悩みはあるんですが…、
じゃあ、仕事のやり方を変えてみたら?
……………………………………。
もうすぐさま帰りたくなりました。
(僕の仕事の何を知っているというのか?傾聴という言葉を知らないのか?)と言いたくなるのを抑え、…苦笑い。
ちなみに覚えている中で先生からのその他の質問は、
「自分が幸せを感じることができる瞬間は?」
「自分が1番幸せを感じていたのはいつ(の時代)か?」
などがありましたが、答えたところで「君の言っていることが分からない」といった感じで次の質問が飛んでくる。
聴くというより合理的に解決しようと誘導されているような気がしてきます。
イライラを治しに来ているのになぜ病院でまでイライラさせられてしまうのか?
これは先生の策略で、イライラがどの程度なのか患者を試しているのではないか?
2度と来ないように故意に冷たくしているのでは?
(クリニック内の張り紙を見ると、心療内科の初診を見合わせる旨書かれていた。)と思ったほどです。
それでもせっかく来たのだし、今日の医療費(4,000円くらい)や採血結果のためにもう一度だけ来院しようと決めました。
採血とその結果
問診後に採血し、結果が出るのに10日ぐらい掛かるとのこと。
10日後再び1時間を超える待ち時間を耐え、
いよいよ結果🔽
上から4番目の項目
BUN=
血清尿素窒素(Blood Urea Nitrogen)のこと。
高ければ腎臓や膀胱の働きが悪い、もしくはたんぱく質過剰。
低ければ肝臓の働きが悪い、もしくはたんぱく質不足。
1番下の項目
ユウリテストステ…=
血中遊離テストステロンのこと。
この値が男性更年期障害の診断基準の1つとなる。
8.5pg/ml以下が治療介入の基準値とされる。
*測定キットにより基準値は異なります!
とりあえずたんぱく質が極端に少ないことは置いておいて、
肝心の血中遊離テストステロンの値は、
8.8 pg/ml。
治療を行なうか行わないかの基準である、8.5pg/mlを少しだけ上回っていました。
ただ、低いことは低いので、後述するホルモン補充療法ができないこともない、と言われました。
が…、
テストステロンを補充しても、1番幸せを感じていた時代に戻れるわけじゃないんだよね。
なるほど〜。
(そりゃそうだ。)
最近暑さも和らいで仕事もできそうなので、
様子を見てまた来ます。
ということで、テストステロンの値から男性更年期障害という決定的な診断を下されず、トコトコと家路に着いたのです。
治療法
もう医者を当てにしてはダメだと思いつつ、一応治療法を調べてみました。男性更年期障害の主な治療法
・テストステロン補充療法
経口剤、注射剤、皮膚吸収剤(軟膏)がある。
エナント酸テストステロン注射のみ保険適応となる。
・漢方療法
テストステロンを増やすとされる「補中益気湯(ほちゅうえっきとう)」など。
・抗うつ剤、抗不安薬療法
選択的セロトニン再取り込み阻害薬(SSRI)など。
・ED(勃起不全)改善薬
PDE5阻害薬、バイアグラなど。
・食事療法
肉類、魚、卵、牛乳、豆類などのたんぱく質摂取。
・生活改善
睡眠、適度な運動、禁酒、禁煙など。
まあ、自分でもできることがありそうで良かったです。
メンズヘルス科受診後の感想
いろいろ先生に対して不満はありましたが、後で冷静になって振り返ってみると、医師としては当然、質問し、症状をもっと具体的に患者から引き出し、感情的に親身になって聴くというより、冷静に合理的に診断しなければならないし、医学的に「病気」であるためには医学以外での解決・改善方法が無いことが前提なんじゃないでしょうか。
「君はまだ若いし、薬以外の方法で良くなるよ」ということが伝えたかったんだと(好意的に)解釈しています。
そして、自分で治してみせると意気込みながらも、ふと、病院を「親身になって悩みを聴いてくれる場所」だと無意識に期待していたのかもしれません。
教訓
1.あらかじめ自分の症状、訴えをまとめておくべし。
2.実は自分の話を聴いて欲しいだけじゃないのかと自問してみるべし。
男性更年期障害とうつ病の違い
男性更年期障害とうつ病は、その症状に類似点が多いようです。
そのため、泌尿器科か心療内科(精神科)のどちらか一方の受診・治療では、症状が改善できないこともあるようです。
前述したように、泌尿器科と心療内科(精神科)のどちらも併設している(1人の医師で両方を担当できる)医療機関は少ないと思われますので、
泌尿器科医+心療内科医!
「画期的なコラボ診療」市ヶ谷ひもろぎクリニック
*僕が受診したクリニックではありません!
一部の抗うつ剤にはテストステロンを減少させてしまう薬もあるようですし。個人的にはその筋の専門家のいるメンズヘルス(外来)科をお勧めします。
僕が受診したクリニックでも精神安定剤の話が出てきましたが、薬の種類や量により中毒症状も出るとのことで、その薬が無ければ仕事ができないような状態(禁断症状)になる可能性があると言っていました。
男性更年期障害か、うつ病か、の主な見極めとしては、
男性機能の低下による症状の強弱
血中テストステロンの値
躁状態の有無
このあたりが個人的に判断基準になるんじゃないかと思います。
僕の場合、心理的症状が比較的強く出ていたように思われ、このクリニックでも精神科を勧められました。
その他、男性更年期障害によるうつ症状は、「死にたくなる気持ち」が重くないということらしいです。
男性更年期障害(テストステロン減少)の原因
更年期障害は何か外的要因で「なる」(発症する)ものではありませんし、原因があったとてそれを取り除けば「治る」ようなものでもありません。
ただ、男性ホルモン(テストステロン)の減少により更年期障害の各症状を誘発していること、また、自分への不満がストレスになり精神症状(うつ症状)を悪化させることがあり、さらにそのストレスが男性ホルモン(テストステロン)の分泌を阻害することがわかっています。
つまりは、テストステロンの減少を抑えること、自分が感じているストレスを可能な限り軽減させることで、更年期障害の各症状も軽減させることができるのです。
うつ病やうつ症状に関しては、自分にまつわるいくつかの問題が外的要因としてうつ症状を発症させていることも否定はできませんが、簡単に解決できるなら始めから悩みやしないでしょうね。
僕の場合は、例えば
- 将来への漠然とした不安
- 家継ぎ問題
- 仕事の不安
- お金(預金・借金)の問題
- 親との関係性
など、ここでは具体的には話しませんが
なかなか人には言えないような悩みがストレスとなり、更年期障害やうつ症状を悪化させているかもしれないですね。
まとめ
ということでここまで、更年期障害やうつ病について紹介してきました。
今でさえこうやってブログを書いていますが、それまでの過程は辛く苦しいものでした。
そして今でもセルフケアしながらかろうじて仕事をこなしています。
その過程はこの記事だけでは収まりませんので、少しづつ更新していきたいと思います。
次回は、更年期障害とうつ症状への対策、セルフケアについての記事です。
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