みなさんお疲れ様です。
40歳前後からさまざまな体の変化があり、環境も影響してか、うつと思われる症状に悩まされ始めました。
さらに厄年であることに気づき、厄払いに行ったまでは良かったのですが、劇的な改善を得られたわけもなく、大して期待もしてなかったという、自分の見えざるものに対する隠れた偏見が暴露されたわけです。
神様は何も言わなかったし、聞こえなかったのです。
では見えざるものから何かを介して神なるコトバを得られたなら。
神からの啓示を言語として、日本語として人間が伝えてくれるなら、それはタロットかもしれないと。
男性更年期障害と怖いもの見たさ
見えざるものやスピリチュアルな世界というものには、人並みに興味があり、「オーラの泉」を見て時には涙し、浄化されたような気になったこともあります。
何かが見えるわけではなく、それ相当の体験をした訳でもありませんが、ここ最近、更年期障害と思われるうつ症状に悩まされた辺りから、無性に心霊動画や恐怖動画、心霊写真と言われるものを見たくなるのです。
それは多分、恐怖を感じることで怠惰な変わらぬ毎日に刺激を与え、生きる活力を得られるからでしょうか。
もっと言えば、生きている実感を与えてくれるような気がするのです。
それは、前回お話しした、寺社や宗教、信仰を本来の目的とは離れた、仏像マニア、御朱印集め、肝試しなど、ある種のエンターテイメントとして捉えていることにもつながっています。
厄払いにしても、体験することが目的の一時的なスピリチュアル体験でしかなかったのです。
それはそうと、Youtubeの心霊動画の類いをキリなく漁っていると、慣れてくるというか、これはさすがに合成してるだろうとか、隠れる方も大変だろうなとか、真偽はともかく恐怖を感じることは自然と少なくなってきます。
例えば、カメラが捉えた、本物の人がそこにいるんじゃないかと思うほどのリアルな手や頭と撮っている人の怖がり方が演技とは思えない狼狽ぶり、そして臨場感。
カメラが捉えた何かもリアルで、撮影者も何かを感じて怯える、という2点のどちらかが欠けても今の僕には物足りない動画になっていたと思います。
(リアルにしろフェイクにしろ)撮られたものに、より多面的な恐怖要素がなければ、見る側を惹きつけられないのかもしれません。
もしこの情報過多の時代によって、僕らの感覚が麻痺しているようなら、より過激で新しい表現でしか満足できないはずです。
日々新しい情報を求め、既存の表現に飽きたらない僕ら、冷めた目で距離を置きながら、寺社や宗教、信仰をある種の娯楽や趣味、気晴らしとして捉えている僕らが、本来の意味での信仰として、信じられるものとして、より見えざるものへ近づくには、自分にとってよほどの衝撃的な出来事が必要なのかもしれません。
例えば、何か天から降ってきたようなコトバで、自分の秘密をズバリ言い当てられるような…。
男性更年期の障害とタロット
ということで、人の言葉ではなく、ありがたい天からのコトバを期待して、スピリチュアルな鑑定人を探すことに。
本当はオーラの泉の江原さんが良いなあと思いましたが、現在は受け付けていないようです。
占いという範疇では、僕の住む栃木県にも多くの占い師がおり、どれを選んだら良いか迷います。
そこで、僕が心霊動画の類いを漁っている中で、言っていることに真実味がある人、関東圏内で鑑定を行っている人に絞り、検討した結果、メディアの、占いや霊など見えざるものの取り上げ方やそれに加担する一部自称霊能者・占い師らに批判的な、霊感タロット&スピリチュアル鑑定士に見てもらうことに決めました。
予約
それは東京にあるのですが、人嫌いな僕には、僕を煩わせようとしている(と思えてしまう)見知らぬ人が詰まっている電車という箱の中に飛び込むのは、とても気が滅入ることなのです。
なので、できるだけ人の少ないと思われる平日を希望、どうやら人気があるようで1ヶ月以上前の予約でした。
鑑定料と鑑定時間
いくつかのホームページで占いやスピリチュアル鑑定の料金を確認しましたが、だいたいが30〜60分の時間制で、1万円前後が相場のようですね。
こちらは初回は必ず60分、1万円の料金であるとのこと。
1ヶ月以上前の予約では、先払いで振り込みということらしく手数料込みで10,800円なり。
鑑定内容
それはそれでいいとして、こちらのホームページには、鑑定方法や鑑定内容についての説明と、鑑定前に、ということで注意書きを読むよう促されます。
要約すると、
・占い師ではなく、霊能者に属すこと。
・対面鑑定、霊視鑑定、タロット鑑定であること。
・伝統的古典インド哲学に基づく、独自の除霊を行うこと。
・占いとは異なり、名前や生年月日等は必ずしも必要ではないということ。
・除霊によって、霊障等万事改善するとは限らず、依頼者の努力や心がけ、弱さに向き合う強い意思が必要であること。
・占いは、統計学に基づく予測であること。
・占いに依存させない「占い断ち」を鑑定の1つの目的としていること。
・霊能者も占い師も万能ではなく、一長一短であること。
・スピリチュアル鑑定は医者・医療のようなものであり、依頼者が本当に現状を変えたいと思って行く場所であること。
・依頼者の改善のために、時には依頼者にとって受け入れがたい結果や言葉を伝えることもあること。
初めの10分の説明と対話で、自分に合っていないと思われた場合には、料金を支払わずにキャンセルすることができること。
これを読んだ上で、数ある占いやスピリチュアル鑑定の中の、自分に合った占いや方法を選んでくださいと言っている訳ですね。
占いとの違いやスピリチュアル鑑定も万能ではないこと、依頼者の努力が必要であることなど、斜めに見れば、ある意味鑑定士自身を肯定し正当化しているような文言に聞こえますが…、
おそらくスピリチュアル鑑定を1つのエンターテイメントとして興味本位で依頼した人もいて、それまでの鑑定に対する批判や誹謗中傷も多かったためと想像できます。
良心的でもあり、1つの防御策でもありますね。
では、実際の鑑定はどうでしょう。
その前に…。
占いの予備知識
スピリチュアルな事象や見えざるものに対して興味はあったものの、実際に鑑定を受けに足を運ぶのは今回が初めてです。
占いと言っても種類や方法がたくさんあるものです。
今回の鑑定士が出演している動画やホームページにおいても、聞いたことのない単語が見受けられました。
これから占ってもらう方や興味がある方に、占いの種類や用語をまとめてみました。
簡単に紹介したいと思います。
必要のない方は飛ばしてくださいね。
占いの種類と用語
・スピリチュアル…霊の、精神の。霊的な、精神的な。日本語としては本来、形容動詞のために単体では用いない。
・四柱推命(しちゅうすいめい)…中国の陰陽五行思想を元にした、生まれた年、月、日、時、の四つの干支(かんし)を柱とし、その人の生まれ持った命運を占う方法。
・陰陽五行思想…中国の陰陽思想と五行思想を合わせた思想。
・陰陽思想…万物を陰と陽の二つに分類する思想。万物のそれぞれはそれだけが単体で存在するのではなく、「陰」と「陽」という相反する形で存在し、それぞれが栄枯盛衰を繰り返すという思想。
・五行思想…「木火土金水」という五つの要素が互いに影響を与え合い、その興廃によって万物が変化し、循環することで万物が成り立つとされる思想。
・干支(かんし、えと)…十干と十二支を組み合わせた60を周期とする数詞。暦、時間、方位などに用いられる。
十干…甲(こう、きのえ)、乙(おつきのと)、丙(へい、ひのえ)、丁(てい、ひのと)、戊(ぼ、つちのえ)、己(き、つちのと)、庚(こう、かのえ)、辛(しん、かのと)、壬(じん、みずのえ)、癸(き、みずのと)
十二支…子(ね)、丑(うし)、寅(とら)、卯(う)、辰(たつ)、巳(み)、午(うま)、未(ひつじ)、申(さる)、酉(とり)、戌(いぬ)、亥(い)
・九星気学…生れた年月日の九星と干支、五行を組合わせた占術。
生年月日によって定まる九星と十二支と、方位の吉凶を知りたい日の九星と十二支を元に占う方法。
・九星…一白水星、二黒土星、三碧木星、四緑木星、五黄土星、六白金星、七赤金星、八白土星、九紫火星の9つ。
・易…中国の五経の1つである書物、易経(周易)に基づいた占術。易占のこと。断易、占筮(卜筮)などがある。陰と陽の組み合わせにより万物の法則・吉凶その他を占う。「卜(ぼく)」が亀の甲羅や動物の骨に入ったヒビの形から占うものであるのに対して、「筮(ぜい)」は植物の「蓍(めど、めどぎ)」の茎を使って占う。
・占星術…太陽・月・惑星などの天体の位置や動きなど主にホロスコープを用いて人や世相を占う占術。
西洋占星術、東洋占星術、インド占星術に大別される。
・ホロスコープ…惑星、黄道十二宮、十二室、角度の4つの要素で構成される天体の配置図。占星術において、生まれた時の天体の配置を描き、占う。
・数秘術(すうひじゅつ)…占う人の生年月日や姓名を数値化し、運勢や宿命を占う占術。命術などがある。例えば、ひと桁になるまで全ての数字を足し、最後に出た数字の持つ意味から占うなど。
・紫微斗数(しびとすう)…占う人の生年月日、生まれた時間から作られる命盤を用い運勢を判断する中国の占術。命盤上の12の宮と14の星の配置により占う。
・風水…気の流れを読み、気の力を利用した、環境を変えることで運が開けるとされる思想。環境学の一種。
・姓名判断…人の姓名の字画などから人生の吉凶・運勢を判断する占い。
・手相占い…手の平の掌線や形態からその人の吉凶・運勢を判断する占い。
・人相占い…人相占い(にんそううらない)とは顔や骨、体など、人体のつくりから吉凶・運勢を判断する占い。
・タロット占い…タロットと呼ばれるカードを使った占い。引かれたカードの意味を読み解くことで占う方法。一般的には全78枚1組で、56枚の小アルカナ、22枚の大アルカナから成る。
・ヨガ(ヨーガ)…古代インド発祥の伝統的な宗教的修行法の1つで、人生の最終目標に至るために、心身を鍛錬によって制御し、精神を統一する方法。身体観。呼吸を整えながら、瞑想する技法。
古典ヨガとハタ・ヨガという二つの流れに大別され、ハタ・ヨガはより動的で、様々な身体ポーズ(アーサナ)を重視し、現代のエクササイズとしてのヨガのベースとなっている。仏教に取り入れられたヨガは坐禅の由来となった。
ヨガは実践上、インド古来のチャクラ理論に基づき、タントラ的な身体観を持つものである。
・アーサナ…ヨガの座法・体位のこと。今日のアーサナ重視のヨガはインドの伝統とは異なる。
・チャクラ…人体の頭部、胸部、腹部などにあるとされる中軸を指す言葉、身体観。エネルギーの出入り口とされる。一般的にチャクラは6つあると言われる(あるいは7つ)。
・タントラ…ヒンドゥー教シャクティ派の聖典。主に宗教的儀式、ヨガを説く。相反する男性性と女性性の統合・一体化を目標の1つとする。
・カルマ…業、行為、所作のこと。インド発祥のヒンドゥー教や仏教等における因果応報の考えにより、善の行為は善の、悪の行為は悪の報いを生むとされる。
タロット鑑定の予備知識
今回縁あってタロット鑑定を受けることになったので、まずはタロットカードについて詳しく見ていきたいと思います。
タロット占いの基本は、引かれたカードの意味を読み解くことで占う方法です。
- タロットカードデッキ…デッキと呼ばれるカード一式のこと。
ウェイト版やマルセイユ版などがある。 - タロットカードの枚数…78枚が基本で、大アルカナと呼ばれるカード22枚と小アルカナと呼ばれる56枚から成る。大アルカナのみで占いこともある。
- タロット占いの道具
◯カードデッキ
◯カードを置くクロス
◯カードを浄化する水晶などの鉱物、音叉、お香、ホワイトセージなどがある。 - タロット占いの手順
◯水晶や音叉などでカードを浄化する。
◯集中し、訊きたいこと、知りたいことをイメージする。
◯カードを混ぜる。(シャッフル)
◯カードを分ける。(カット)
◯カードを並べる。(展開法、スプレッド)
◯カードの意味を読み解く。 - カードの展開法の種類
ワンオラクル(1枚引き)やグレゴリウス(37枚引き)など、それぞれ占う内容やカードを引く枚数、並べ方が異なる。 - カードの意味(大アルカナ)
◯愚者:自由 不安定 素朴
◯魔術師:恋のはじまり 創意工夫 優柔不断
◯女教皇:神秘的 内省的 神経質
◯女帝:豊かさ 贅沢 母性
◯皇帝:成功 責任 自信
◯法王:慈しみ 寛大な精神 偏狭
◯恋人:軽い 楽しい 明るい
◯戦車:迅速 前進 逃げ腰
◯力:意志 行動 有言実行
◯隠者:沈黙 静穏 内省
◯運命の輪:チャンス到来 大きな変化 一時的な現象
◯正義:バランス 客観的 平常心
◯吊し人:試練 忍耐 献身
◯死:衰退 変化 終了
◯節制:相性のよさ 自然さ 穏やかさ
◯悪魔:堕落 誘惑 魅了
◯塔:崩壊 衝撃 緊迫
◯星:安らぎ 憧れ 理想
◯月:不安 焦り 先行き不透明
◯太陽:明るい エネルギッシュ 成功
◯審判:復活 復縁 迅速
◯世界:完成 理想 惰性 - カードの位置(向き)…カードの基本的な意味に加え、引いたカードの位置(向き)により、解釈が異なります。
◯正位置…基本的には積極的・前向きの意味合い。
◯逆位置…基本的には消極的・後ろ向きの意味合い。
そんなわけで、みなさんが今後占ってもらうことがあるなら、自分に合った占いを選ぶことが大切ですし、前もって予備知識があれば、敷居も低くなるのではないでしょうか。
鑑定結果
ということで、前置きが長くなりましたが、10分の鑑定内容の説明に承諾し、いよいよ鑑定開始。
もちろんこちらからは名前や住所、依頼内容すら教えていません。
お香に火を付けると、目をつむり呼吸を整えるよう促されます。
鑑定士はその間に、何かの液体を僕に噴霧しました。(多分お清め的な)
何の液体かは分かりませんでしたが、害はないようです。(…今のところ。)
何かを唱えながらカードをシャッフルし、音叉を鳴らす。
気が遠くなりそうになり、神秘的な空間を作り出します。
目を開けると、まず、「チャクラ」の説明がありました。
そうそう、この鑑定士は、伝統的古典インド哲学に基づいた除霊を専門としていたのでしたね。
聞いたことはある。
占いの用語としても説明したこの「チャクラ」。
鑑定士によると、人は必ず1っのチャクラ(弱点)を持って生まれてくる。
そのチャクラを乗り越えることが、1つの人の生きる目的であると。
(*流派や思想によりチャクラの持つ意味・解釈は異なるようです。)
そして、僕のチャクラは、「のど」。
良くも悪くも「コミュニケーション」や「他者」、「自己表現」が人生のテーマであるとのこと。
さて、一枚づつカードの山から引いていき、その意味するところを説明してくれました。
後から振り返れば、ダイヤの形に並べる(ホロスコープ?)展開法で、小アルカナを含めた78枚で占っていたと思います。
十数枚カードを引き、カードの持つ意味と、展開法によって置かれた(引かれた)場所(順)、そしてカードの位置(向き)がチャクラと関連づけられ、占う人の人生や運勢を紐解いていくというわけです。
結論からいえば、1枚を除き、他の全てが逆位置!
逆位置は、ネガティヴな意味を持ちます。
カードに描かれた絵柄も本当に暗いものばかりだったような記憶。
先程占ってもらう前の予備知識として占いの種類や用語などいくつか紹介しましたが、それは僕が予備知識なくタロット占いで鑑定してもらったために、引かれたカードの絵柄、その意味までうろ覚えで、実は心に残ったものは数少なかったという経緯があったのです。
なので細かいことは覚えていません!
この鑑定士は、ただの占いとは違うことを強調し、あらかじめ依頼者の情報は聞かずに鑑定するといいます。
となれば、鑑定士も物事を具体的に表現するよりも、言ってしまえば、誰にでも当てはまってしまうような抽象的な表現にならざるを得ないような気がするのです。
そういう先入観もあってか、まあ、比較的当てはまるかなあ、とか、多少そんなこともあるかなぁとか、記憶に残るような、なかなかドンピシャで僕の心を捉えるコトバは降ってきません。
ただ、以下の2点だけは、信じるに足るおコトバでした。
- 今の仕事だけは良い。続けるべし。(唯一の正位置カード)
- 今の住んでいる家は最悪。すぐに引っ越すべし。
疑心暗鬼な僕にもかかわらず、なぜこの2点だけが心に響いたと感じ、記憶に残っているのか、と今考えてみると、そう、これらのコトバは、僕の願望でもあったからです。
つまり、良いことも悪いことも、生きる上で心当たりがあり、何か引っ掛かっている物事、かつ、自分の内に潜む強い、あるいはささやかな願望、希望などの感情を含んだ物事であることに対して、(自分のことをほとんど知らない他人に)指摘された場合に、そのコトバが本当に信じるに値するコトバとなるものです。
自分の無関心な物事や行為に対して、ああした方が良い、こうしたら良くないと言われてピンとくるでしょうか?
ヘェ〜、とか、そうかもしれませんね、とかしか出てこない。
鑑定士を介した神秘的と思われる多くのコトバのほとんどが僕の耳の右から左へ通り過ぎたのは、それは多分、この鑑定士が言葉巧みなペテン師だとかいうわけではなく、また、占い全般を信じないと言っているわけではなく、多くのコトバに、何となく思い当たる節がある、といった程度の関連性しかなかったし、その関連性に僕の感情がなかったためです。
だからこそ占いの依頼者は、苦しさや願いなどの感情が込められた依頼内容を予め伝えるし、多くの占い師も依頼内容を訊くんです。
その方が信じられるし、伝わりますよね。
占うその人の背中を押したり、前に向けさせ、進ませる役割を果たすためには、僕が(占われる人)がそのコトバを受け取るだけの状況になければ受け取れないということです。
悪く言えば、自分の都合によって受け取ったり受け取らなかったりすることも、ないこともないのですが…。
なぜこの鑑定士は予め依頼内容を訊かなかったのかといえば、他の嘘くさい占い師と差別化したかったということもあると思いますが、(占い断ちをさせるためでもある)
他にも、どんなにありがたいコトバも受け取るのはあくまでも依頼者であり、言っていることをドンピシャで当てはめるのも依頼者、全くピンと来させないのも依頼者次第。
スピリチュアル鑑定も万能ではないことを前提に、この鑑定士は依頼者がそれぞれの状況とその時々の感情によって選択できるように多くのコトバを残したのかもしれません。
人間としての鑑定士のコトバ
一連の鑑定が終わり、質問の時間がありました。
それまで僕の情報は一切伝えていなかったので、体調不良であることや病院に行ったことを言いましたが、ハッキリと「君は病気ではない」と言われました。
その根拠は知る由もなく、おそらく霊視なのか、あるいはタロット鑑定で(病気ではないことが)現れていたのかもしれません。
病気ではないにしろ体調が良くないということがタロットカードに現れていてもおかしくはないと思うのですが…。
何でそんなことが言えるのかと、いつもの癇癪が出そうでしたね。
不思議と目の前のタロットカードといった見慣れない道具が仕舞われると、鑑定されている感覚はなくなるものです。
1人の人間が年下を説教している、そんな感じ。
「俺より老けてるねっ。」
。。。
「隠居っていうのはだな、これこれこういう人が…」
。。。。。
どんどん肩身が狭くなっていきます。
目も合わせられなくなり何となしに腕を組むと…、
「腕を組む人はねえ、これこれこういう傾向が…」
「背筋を伸ばしてっ、呼吸が浅くなっているよ。」
こんなふうに年上として、人生の先輩としての説教を苦笑いしながら聴いていても、中には心に響くお節介もあるものです。
◯3っの不必要な感情
1・取り越し苦労
2・心配
3・不安
3っの単語に共通するのは、不必要に未来のことを気に病む、ということです。
ん〜、確かに。
自分のことを二の次に、他人ばかり気にするきらいがある僕にとってドンピシャなコトバでした。
天からのおコトバではなく、人間のおじさんのコトバですが…。
このコトバも僕のチャクラ(弱点・のど)に通じていますよね。
この鑑定全体を通して関連づけられていた「チャクラ」。
この度のタロット占いに関して、信じるに足るコトバは2点だけと言いましたが、この僕の「チャクラ」に関しては僕の人生のテーマであることは否めません。
「コミュニケーション」、「他者」、「自己表現」。
コミュニケーションの取り方が分からなくなり、他者が自分をどう思っているのか、気を害していないか、嫌われていないか、気に病み、ついには自分を表現することさえ忘れてしまっている。
さらにこの他者を気遣う、気にするという自分の特異なルールを他者にまで押し付け、周囲を気遣わない、気を配らない他者を嫌悪するという始末で、それが今のうつ症状に影響しているのです。
ということで、神なるコトバも人間のコトバも、自分の状況や感情によっては受け取れるものも受け取れず、受け取るのは占われる側の恣意的選択ではないか、ということに帰着しました。
ただその恣意的選択、つまり自分の都合、感情によってコトバを選び取ることを、意識的ではなく無意識的に、偶然的に選び取った場合には、そのコトバが天からの啓示であると、言い換えることもできるはずです。
ヨガと施術
少し話は逸れますが、今回の鑑定士はヨガの先生でもありまして、
動画に出演したときなどに、他の出演者に対して、整体師さながらの施術を行うことがあるんですね。
鑑定の最後にこの施術を行ってくれました。
ボキ、ボキボキッ!
………………。
「ほら、楽になったでしょ。」
「は、はい…。」
僕は昔からストレッチなど行うと身体のスジを痛める傾向にありまして、案の定、次の日から首や背中が痛くなり、しばらく眠れぬ夜を過ごすのでした。
まとめ
タロット鑑定を経て自分の弱さを詳らかに知ることができたことは一つの成果でした。
神のコトバといえど、自分の今の状況では受け取れるものさえ受け取れない。
何も響きはしないのです。
ただ、タロット鑑定士をきっかけにヨガや呼吸がセルフケアに役立つのではないかと思い立ったわけです。
コメント